山口大学学生生活の手引き


トラブル防止

交通事故防止】【体と心の健康】【安全な日常生活】【ハラスメント】【インターネット利用上の注意事項】【自転車の盗難・窃盗

安全な日常生活

学生生活なんでも相談(吉田地区)
住所 〒753-8511 山口県山口市吉田1677-1
TEL 083-933-5043


契約・悪質商法・不当請求・架空請求・勧誘に注意!

  ●契約とは〜契約の基礎知識

 消費生活に関するトラブルから身を守るためには、「契約」に関する正しい知識を身に付けておくことが大切です。

  契約とは 一方の申込みに対して相手方が承諾すること

 契約書がなくても、口約束でも契約は成立します。
 契約を結ぶと、原則として一方的に解除できません。


契約書と契約

 契約書は、契約の内容を確認するための証拠書類であって、必ずしも契約に不可欠なものではありません。
 しかし、契約内容が記載された契約書に署名すると、その内容をよく読んでいなかったとしても、原則として記載内容を全部承諾したものと推定されます。
 そのため、契約書はよく読んでから署名することが大切です。


契約の無効と取消し

 例外的に契約が無効になったり、契約を取り消すことができる場合があります。

【契約が無効になる場合】
  公序良俗に反する契約
  錯誤による契約

【契約を取り消せる場合】
  未成年者が親権者の同意なく結んだ契約
  詐欺・強迫によって結んだ契約
  事業者の不適切な行為によって結んだ契約
  ※取引の状況によっては、適用されない場合があります。


契約は慎重に

 いったん結んだ契約は誠実に守られなければなりません。契約内容を守らないと、法的に履行を強制されたり、債務不履行として損害賠償の責任を負います。
 契約が無効、取消しの対象となる場合や、クーリング・オフできる場合を除くと、解約は当事者同士の話し合いによる合意解約となり、その際、高額な違約金(解約料)を請求されることもあります。安易に契約を結んで、余計な負担をすることにならないよう、契約は慎重に結ぶことが大切です。

●うまい話に気を付けよう
 下宿先やアパート、街中において、物品の押し売りをする詐欺まがいの悪質商法が横行しています。必要のないものを買うはめになった、必要のない工事等の契約をしてしまった、そんなことがないよう注意しましょう。


マルチ・マルチまがい商法

 ネズミ算式に会員を勧誘すると高いリベートが得られるなどといって、販売するための商品を大量に購入させられ、支払いに窮するばかりか、会員獲得のため結果的に友人や知人を失ったり、家族に迷惑を掛けることになりかねません。

2の27乗で日本の総人口をオーバー。誰もが気軽に儲かるサイドビジネスなんてあり得ない!


アポイントメント商法

 「おめでとうございます!あなた、選ばれましたよ!」と、応募もしていないのにそんなうまい話あるわけありません。うっかり口車に乗って待ち合わせ場所に行くと、英語教材などを買わせようと何時間も数人に迫られ、契約せざるを得ない状況に持ち込まれます。


恋人商法

 巧みに近づき、恋人気分にさせておいて、高額な買い物をさせる。実は彼(彼女)はその店からリベートを貰っていた。そんなやり口です。


霊感商法

 「あなたの前世は………」
 心理的側面につけ込み壺や印鑑を売りつけるといったものです。無料だからといって街中で知らない人に手相なんて見てもらわないようにしましょう。


資格取得商法

 突然、自宅などに公的機関のような名前で訪問に来たり、電話があり、「資格を取れば独立・転職に有利です」といった勧誘文句で資格講座や教材の契約をさせる商法です。
 特に電話ではあいまいな返事をすると「申し込んだ」とされ高額な金額を請求されることがあります。


キャッチセールス

 「アンケートに協力して」などと言って呼び止め、喫茶店や営業所などに誘い、化粧品・装飾品・絵画など高額品を契約させる商法です。断ろうとしたが話しを続けられ、帰させてもらえず仕方なく契約したという例があります。


点検商法

 ガス、水道の点検を比較的手頃な金額で1年間点検するとして契約させる商法です。学生アパートの点検は、管理人(大家)が行うので必要はありません。また、必要のない水質検査や浄水器の点検・工事でボッタクリ価格で契約させようとすることがあります。


内職商法

 パソコンやソフトを購入したり、パソコン講座を受講後、毎日2〜3時間仕事をすれば月々ウン万円の収入などと勧誘し、実際には仕事を提供しない商法もあります。


新聞契約のトラブル

 新聞勧誘員が訪問し、契約するまで帰らなかったり、景品を付けての勧誘が行われます。「とりあえずサインだけ」「いつでもキャンセルしてもかまいません」はセールストークです。購読するつもりがなければ、ハッキリ断りましょう。
 なお、契約を解除したいときは、契約日を含む8日以内であれば、クーリング・オフが適用になります。


名義貸し・クレジット

 他人への名義貸しは絶対にしないこと、クレジットはクレジット会社に対する借金で貸した他人が払わなければ、自分の借金です。


無料体験商法(エステティック)

 「脱毛無料」などと誘い、高額、長期間の契約をさせるものです。


架空請求や有料サイト利用料の不当請求と少額訴訟

 有料情報サイト利用料、延滞金を支払えなどと言って、利用してもいない不当請求がしばしば来ることが見受けられます。利用していないパソコン、電話情報料請求は、全く支払う必要はありません。このような、根拠のない請求は無視し、絶対に連絡を取らない、お金は払わないように注意してください。脅迫的で怖いから、少額なのでと思って支払ったら次々に請求されることになります。
 架空請求ハガキは、「電子消費料金未納分」の請求について契約会社及び回収業者から委託を受けたと称し、法務省など公的機関、特殊法人債権回収機構や法律所名を騙り、職場や自宅等に伺い直接回収するとしたり、訴訟をほのめかして至急連絡を求める悪質な内容となっています。したがって、絶対に名前や住所など個人情報は教えてはいけません。また、知らないメールは興味本位で不用意に開かないようにしましょう。
 脅迫めいた悪質な請求があれば、最寄りの警察署に届け出てください。


少額訴訟

 まれな事例ですが、もし、国の簡易裁判所から特別送達の封書で「支払督促や少額訴訟の通知」が来た場合、放っておくと自動的に敗訴になりますので、受け取り拒否せず受領し、すぐに裁判所に事実確認してください。正式な通知であれば、無料法律相談などで具体的対応を相談してみてください。 (無料法律相談:県消費生活センターや市町村の消費生活相談担当窓口、県弁護士会などに問い合せてください=全ての相談が法律相談の対象とはなりません。)

以上はほんの数例です。契約する場合はよく考えて冷静に、勧誘されてもいらないものははっきり断りましょう!!
不当請求には断固とした意思表示をしましょう!!

「クーリングオフ制度」とは

 クーリングオフ(cooling off)とは、「頭を冷やして考え直すこと」。訪問販売・キャッチセールス・電話勧誘販売などで突然の勧誘に遭い契約した場合、冷静な判断ができないままに契約を結んでしまったときに特定の取引に限って、いったん契約した場合でもクーリング・オフの期間内であれば、購入者は販売業者に対し、書面によって、自由に一方的に契約を撤回し取消しができ「頭を冷やして考え直す」ます。

ただし、全ての商品に該当するわけではなく、一定の条件に該当する場合に使用でき、指定消耗品を消費・使用した場合や乗用自動車・バイクはクーリング・オフできません。

また、通信販売にはクーリング・オフ制度は適用されません。(ただし、返品制度の有無を広告に記載する義務があります。)

「クーリング・オフ(契約解除)の手続き」の詳細はhttp://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a12100/syo-center/cooling-off.htmを参照してください。


クーリングオフや消費生活に関する相談は

○山口県消費生活センター 山口市滝町1-1
   (月〜金8:30〜17:00) TEL(083)924-0999(相談専用)
   ・詳細はここにアクセス山口県消費生活センターホームページ
      http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a12100/syo-center/a12101top.html
○山口市生活安全課消費生活相談 TEL(083)934-7171(相談専用)
○宇部市消費生活相談 TEL(0836)34-8157
○山口県弁護士会 TEL(083)922-0087


霊感商法被害に関する相談は

学生生活なんでも相談(吉田地区)
住所 〒753-8511 山口県山口市吉田1677-1
TEL 083-933-5043


○全国霊感商法対策弁護士連絡会 TEL(03)3358-6179
       http://www.stopreikan.com/

カルト集団・過激活動集団などの勧誘に注意!

信教・思想の自由は憲法で保護されています。もちろんそれらは自由であるべきです。 しかし、そのことを逆手に取り、世の中には嘘や違法行為を勝手な解釈で「良し」とするカルト集団や反社会的活動をする過激活動集団も存在します。

 ところが、いまだカルト問題は終っていません。メディアが大きく取り上げなくなった今も、少なからず若い人たちが、カルト性の強い集団に入っていきます。

 何のために生きているのだろう。私はこれでいいのだろうか。社会はこの方向でいいのだろうか。こうした問いや悩みは、青年期に多く持つものです。そうした問題意識を巧みに突いて、カルトは、近寄ってきます。そして、教祖や集団の欲望を満たすために、私たちを虜にするカルト。その危険性を察知するとともに、十分認識しなければなりません。

 実際、本学でも起こっていることですが、ボランティアやスポーツなどカルトと関係のない勉強会の形を語り、一見とても親切で優しい人達があなたに近づいてきます。そのうちに、ゴールデン・ウィーク近辺の短期セミナー(1万円程度の参加料を取る)などに勧誘されますが、これがカルトの第一歩です。これに参加してしまえば、後は夏休みの長期セミナーに誘われ、そこまで深入りすると、マインドコントロールにより、あなたはカルトから抜け出ることが難しくなります。

 カルトは「いろんな大学が加盟している楽しいサークルです。あなたも入りませんか?」とか、「自分の性格を見つめて新しい自分を発見しようよ」などとも言いますが、山口大学の公認サークルではありません。また、名前や連絡先を知られるとアパートに訪問され、しつこく勧誘されるケースもあります。

 もし、短期セミナー等に勧誘されたり、しつこい勧誘を受けたりした場合は、直ちに所属学部の学務係か学生支援課へ連絡してください。

  1. カルト問題とは
    ・ 宗教の名を借りて教祖や集団の私利私欲を満たす
     カルトとは、特定の教義や、ある種の想定される教祖像などから類型される集団を指すものではありません。つまり、変わった教義や風変わりなスタイルが、カルト集団ということではありません。
     教義やスタイルが問題なのではなく、むしろそれらを利用して会員を募り、集団や教祖の個人的な欲望を満たすために、身体的・精神的・経済的などの様々な形で被害をもたらす集団が、カルトという集団といえます。

  2. 被害の概要
    ・ マインドコントロールにより被害が増大
     カルト集団は、自発的な自分の意志で入会・入信しているように誘導しながら、いつの間にかその人の思考や行動を集団の利益のためにすり替えてしまうものです。その結果、その人の思考は停止し、集団や教祖へ絶対的に、服従することになります。カルトは巧妙で、それに深入りすると誰でもがマインドコントロールされてしまいます。そして、高額な献金や奉仕活動を強要されます。また、身体を拘束し自由が奪われ、外部との接触や外の情報を遮断されることも起こってきます。

  3. 具体的な被害
    1.社会的なもの
     地域では宗教施設の誘致に対する反対運動、既設の施設に対しては退去運動が生じ、地域住民が精神的、肉体的、経済的負担を強いられる。

    2.個人的なもの
    ・ 身体的被害
     教団の批判者・反対者に対して圧力をかける。(直接、自宅を訪ねて来たり、内容証明郵便などで警告文・抗議文を送りつける。夜中の無言電話など)甚だしい場合は拉致、監禁あるいは暴行、傷害、殺人事件まで起こしたケースがある。

    ・ 精神的被害
     途中で脱会したくなっても脅しに近い圧力を受けたり、マインドコントロールによって教祖に対する絶対的忠誠心や恐怖観念などが脱会後も抜けず、長期の精神的後遺症を来す。正常な人間関係が結べず離婚、親子離別、交友関係の崩壊などを来す。

    ・ 財産被害
     姓名判断、因縁・タタリの話で壷や印鑑、仏壇、宝塔など高額な商品を買わされる。
     巨額な献金・お布施などで生活に困窮したり、借金を繰り返したり、最終的には全財産を失ったりする場合がある。(霊感商法など)

  4. あなた自身も加害者に
     カルトの恐ろしいところは、それに引き込まれてしまうと、あなた自身も加害者になることです。様々な訴訟が起こされている霊感商法や使い道を偽った募金活動などにあなた自身が参加し、他の人からお金を巻き上げる側になってしまうのです。

    ・ 勧誘のパターン
    ・とても親切で優しく、あなたのことを心配して面倒を見てくれる
    ・賛美の嵐。「意識が高い」、「あなたは特別だ」など
    ・知的好奇心をそそるような誘いには気をつける。

    ・ まだ入会していないがどうしたらいいのか
    ・カルト集団の怖さを知っていることが大切です。
    ・日頃から家庭や地域でそれ等の知識について話し合っておきましょう
    ・誘った人がどんなに魅力的で親切で親しい人でも、おかしいと思ったらハッキリ断り、あいまいな返事はしない。
    ・入信・入会したくなっても家族や友人に相談して1か月以上決断を延ばす。
    ・関連書や資料を入手し、その実態を知る。特に、マインドコントロール関連の書籍を読んでおく。
    ・まず、焦らずに、入会しようとしている本人の考え方に耳を澄ませて話を聞いてください。そのとき、本人の考え方を全面的に否定しないで、時間をかけて冷静に話し合うことが大切です。

    ・ 入会してしまったら
     セミナーや、泊まり込みの合宿に参加させられます(有料)。脱会できないよう心理的にコントロールされ、その状態が進むと学生生活よりも団体の活動に執着します。

     マインドコントロールの悲劇は、いったんその状態に陥ると、本人にはその意識がないことと、家族や周囲が苦悩することになります。呪縛を解くのは専門家ですら難しいとされています。

    ・ 家族や知人が既に入会してしまった場合
     本人自身が「おかしい」と気づくのが最も良いのですが、マインドコントロールによって、客観的な判断ができなくなっているケースが大半です。したがって、家族や親しい友人が根気よく本人に話を続けることが重要になります。
    ・何度も誘いに来られて気の毒だから、いい人だから、「まあいいか」で入信しない。迷ったときには、専門家に相談する。
    ・直感的におかしいと思ったら、キッパリ、ハッキリ断る。
    ・第三者の専門家に相談し、適切なアドバイスを受ける。決して自分の判断だけで対応しない。
    ・脱会した後も社会復帰を急がない。本人を受け入れることのできる体制(居場所)を構築することが必要です。

    突然の訪問、そしてだんだん深みに・・・?!!!

    ・ もしかしてカルトの誘いを受けているかなという疑いがあれば‥‥‥

    各学部学務係へ直ちに連絡を。

盗難・遺失物あり!

 学内でも盗難事故が発生しています。盗難に遭わないよう各自で自己防衛してください。


例えばこんなときに注意を!

●体育の授業中等は担当教員の指示に従い、貴重品を更衣ロッカー等に置かない。
●サークル活動中は、貴重品袋等を用意し、サークル内で管理する。
●バイク・自転車を駐輪するときは、短時間でも必ず鍵を掛ける。また、二重、三重の鍵を掛ける。
●「ちょっとトイレに」とか短時間でも、貴重品から目を離さない。


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山口大学 学生生活の手引き 2020